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フィンランドの3つの「S」-シス・サウナ・シベリウス

フィンランドといえば?ということで、以前「フィンランドってどんな国?フィンランドの7つの特徴!」というコラムを掲載しましたが、さらにフィンランドという国のアイデンティティに迫っていきたいと思います。

ズバリ、フィンランドを知るための鍵、それは「3つのS」なのです。

この3Sを知ることで、フィンランドという国、というよりもフィンランドという土地で生きる人々のライフスタイルや思考・行動哲学、根底にあるものを感じることができるでしょう!

3つのSとは・・・?

  • シス(SISU)
  • サウナ(SAUNA)
  • シベリウス(SIBELIUS)

サウナは、あのプールやスパにある蒸し風呂ですね。シベリウスはフィンランド出身の作曲家の名前。一番馴染みのない言葉は「シス」でしょう。シスはフィンランドの精神論や心がけのようなものです。。

シスとは?

英語にできない日本語があるように、フィンランド語にも英語にできない言葉があります。さらに言うと、日本語でも説明しにくい感覚的な言葉に心当たりはありませんか?

例えるなら・・・ワビ・サビとか・・・。

シスも恐らくその分類に入ると言えるでしょう。フィンランドの方に聞いてもなんとなくニュアンスは同じでも、明確な定義よりぼんやりとした答えが返ってくる方が多いようです。

シスは「意思の強さ」や「困難に立ち向かう心」といったような意味合いがあるようで、フィンランド魂と訳されているものもあります。日本語で言うのなら、ひょっとすると大和魂が近いかもしれません。ただ、日本の根性論とはまた違うものだと思います。

カトヤ・パンツァルさん著の「シス フィンランドの幸せメソッド」から引用させていただきますと「あきらめない力 とりわけ、逆境にあるときに」と筆者の方は述べています。パンツァルさんが周囲のフィンランド人にシスについて質問した結果、導き出され集約されたものがこれだったというわけです。

シスというのは「特別な何か」というわけではなく、とても身近なものでもあるのです。お天気に左右されず子供とお外で遊んでみたり、ちょっと時間があるからいつもは近道するけど遠回りしてみよう、ちょっと料理が苦手だけど今日は休日だから時間をかけて作ってみよう、等そういうちょっとした日常の逆境を一つ一つ乗り越えていくことでシスが鍛えられます。

フィンランドの方の日々の考え方や行動に、少なくともこのシスという概念が何かしら作用しているのです。

実際にこのシスという概念が誕生した時期はあやふやですが、私も「シス」という芯を持った生き方と考え方を、少しずつ実践したいと鍛えたいと考えているので、改めてまたコラムとしてご紹介したいと考えております。

みんな大好きサウナ

サウナについては、皆さんご存知かと思いますし、プールによく行かれる方は休憩時間にサウナに入って暖をとる、なんてことも日常になっていることでしょう。フィンランド語は話せなくても、世界中で最も知られているフィンランド語、それが「サウナ」です。

フィンランドはサウナ発祥の地ともいわれ、2000年以上もの歴史ある文化です。以前のコラムでも記載しましたが、フィンランドはサウナ大国。国民の2人に1人はサウナを持っている、という計算になるほど、サウナの数が多いのです。約550万人の国民に対し300万個以上のサウナ施設が存在していると言われています。

フィンランドの人々にとっては、生活の中で切っても切り離せない、一部となっています。昔は「家を建てるときはまずサウナから!」という時代もあったらしく、さらに産婆さんの時代(第二次世界大戦前くらいまで)は、サウナの中は高温ですので殺菌力があるという理由で出産もサウナの中で行われていました。今でもマンションにサウナがついていることも珍しくなく、日本のフィンランド大使館にも職員用とお客様用の2つのサウナがついています。

また、サウナはフィンランドでは神聖な場所という認識があるようで、身も心も浄化する場所。昔は人がお亡くなりになった後、サウナで清めてからお葬式をするというような風習もあったようです。

日本では、サウナはちょうど東京オリンピックの時に広まりましたが、フィンランド人にとってサウナは、日本人にとっての銭湯やお風呂みたいなものでしょう。血行の改善や疲労回復、免疫力UPなどの健康効果に関する論文も発表されています。

作曲家シベリウスについて

シベリウスは、フィンランドの作曲家で1865年に誕生しました。交響曲や協奏曲、ピアノ曲、劇中歌など様々なジャンルの音楽を作曲し、91歳で亡くなった際には、ヘルシンキの大聖堂で国葬されるほど、フィンランドにとってとても重要な作曲家でした。

シベリウスがこの3つのSの一つになった理由としては、国民的作曲家であったと同時に、1865年から1957年まで彼が生きた間に、フィンランドにとって最も大きな出来事「フィンランドの独立(1917年)」があったことが大きいでしょう。

一番の代表作は「フィンランディア」。まさにフィンランドを表現した曲で、当時フィンランドは旧ソ連(現ロシア)の制圧下にありました。ロシア語の習得を強いる政策など、圧政が厳しくなったころ、芸術家をはじめとする民衆による愛国独立運動が盛んになりました。そんな中、愛国記念劇のためにシベリウスが作曲したものを一部改編したものが「フィンランディア」。このフィンランディアは、フィンランドへの愛国心と、1917年の人々の独立への意志の高まりを意識したナショナリズム的な曲であるといえるでしょう。重圧的な導入部から、最後の開放感と歓喜あふれるフィナーレまで鳥肌立たずには聞くことができません。

フィンランド人ではないですが、何かを奮い立たせるような、やる気にさせてくれる曲の一つだと思いますので、是非機会がありましたら聞いていただけたらと思います。

余談ですが、個人的にはシベ2で親しまれている「交響曲第2番」もおすすめです。シベリウスのもう一つの代表作として有名です。初めて聞いたときは、あまりよくわからなかったのですが、何度か聞いているうちにお気に入りの曲になりました。シベリウスがイタリアへ旅行している中で作曲しており、フィンランドだけではなく、他国でインスピレーションを受けた曲であるといえます。幻想的かつ何かに期待を膨らませるような、そんな雰囲気の曲です。

まとめ

フィンランドの3つのS、皆さんいかがでしたでしょうか。

シス!サウナ!シベリウス♪ これぞまさにフィンランドのアイデンティティ!

これからも、フィンランドの3つのSについて追究していきたいと思います。

 

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